日本のものづくりを支える技術を提供する日鉄工営株式会社(神奈川県横浜市)|塗装ロボット事業・鋼鉄製薪ストーブ・KUSANONE-ITS 塗装ロボット事業・鋼鉄製薪ストーブ・KUSANONE-ITS 日鉄工営株式会社

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塗装ロボット事業

主な納入先(国内)

日産自動車 日産車体
トヨタ自動車 日産ディーゼル
本田技研工業 富士重工業
いすゞ自動車 三菱自動車
ダイハツ自動車 スズキ自動車
日野自動車 関東自動車
岩田製作所 東京ガス
アネスト岩田株式会社 株式会社IHI
株式会社イノアックコーポレーション 三菱ふそうトラックバス株式会社
中央精機株式会社 美和ロック

当社の営業範囲

塗装ロボットを使った塗装システムの設計・設置・ティーチング・メンテナンスまで一括請負が可能です。
また、現状を分析し様々なシミュレーションによる塗装システムの評価を行っております。

①新規塗装システムの導入
②手吹きガン塗装の自動化、ロボット化
③現有塗装設備の診断と改善提案 ④塗装設備修理、改造及びメンテナンス

自動車バンパー塗装

塗装のロボット化が進む

現在塗装を伴う産業製品は、塗装の自動化やロボット化が進んでいます。その背景には、環境対応、品質要求、生産コスト削減があります。

2013年度 横浜システム工学院専門学校 生徒さん製作動画

① 環境対応(作業者人体健康維持、地球環境保全)

現在塗装を伴う産業製品は、塗装溶剤を使います。塗装従事者への肉体的負担は大きいものであり、また環境にも好ましいものではありません。
塗装ロボットシステムシステムの導入は、作業者の体を守るという側面と地球の環境保全という側面など、環境面についていい効果があると言えます。

■作業者の人体健康・安全維持
塗装作業を自動化、ロボット化することで、塗装作業の現場に作業者は入らなくて済み、人体の安全を守ることにつながります。

また、塗装の自動化やロボット化をした場合の懸念として、機械による作業者へのケガです。例えば、塗装ラインに不具合があり作業者が入らなくてはならない場合、そのことを知らない他の作業者が機械を稼働できたとすると重大な事故につながります。
そのため通常塗装ライン上に人が入り込んでしまった場合に備えて、人体検知システムが導入され、ラインが止まるようになっています。
このように、現在塗装を伴う産業製品の製造現場において塗装システムは必要不可欠であり、安全に配慮されたシステムとして広く導入されています。塗装ロボットシステムを安全に運用できるための仕組みが施されています。

■省エネルギー(CO2の低減、塗料ロスの減少)
塗装は塗料ロスが多く出ますが、最小限になるようにロボットを制御することができます。
また、塗装をシステム化する時には、塗装作業をするスペースをブース化して囲みをつくり、塗装溶剤が外に漏れ出ないような空調システムを導入します。
さらに近年の各種企業努力によりシステム稼働に関わる必要電力量が抑えられるようになり、塗装溶剤の使用する材料も変わりCO2排出量が少なくなるようになりました。
このように塗装ロボットシステムの導入により地球環境保全につながります。

② 品質要求(製品品質、納期)

高品質かつ大量生産時にも均一な品質であり、24時間稼働というマーケットからの厳しい要求に応えるためには、人的資源だけで対応していくには限界があります。
そんな時にすべてに応えられるのが塗装の自動化・ロボット化です。

■高品質要求に応える
手作業でムラのない均一な塗装を実現するには熟練の技術が必要になります。技術力のある技術者が時間をかけて製作したものを競走力のある値段で販売するには、大量生産の安価な商品が多く市場にある現代では難しい時代になってきました。当社は長年の塗装ロボットシステムの導入経験から、塗装ムラのないロボット制御ができます。

■品質の安定継続を維持
塗装ロボットシステムを導入することで、大量生産時にも塗装品質を均一した状態で24時間製造し続けることができます。これにより市場が求める競争力のある価格で市場に製品を流通させることができます。

③ 生産コスト(生産性、直材費、省エネルギー)

塗装ロボットシステムを導入することで、市場が求める競争力のある価格で製品を流通させることができます。ロボットを導入するということは初期投資があるため、費用対効果があるのかどうかと悩まれる方が多くいます。

■高い直行率を長期間継続させることができる
直行率とは、リサイクル量や工程のやり直しを除いて、1回で良い製品ができる割合を言います。塗装ロボットシステムは長期間使い続けられるように設計されたシステムで、高い直行率を上げてきています。
近年のロボット制御では人よりも正確に作り続けられるといわれるほど、作り直しや手戻りがありません。

■最適塗装条件で塗料材使用量低減-直材費低減
当社は豊富な塗装ロボットシステムの導入経験により、最小限の塗料ロスで高品質な塗装ができるロボット制御ができます。これにより、使用する材料の無駄が減らせるため直材費の低減ができます。

人を上回る塗装品質を実現している塗装ロボットシステム

当社は多くの日系自動車製造メーカーの塗装ラインを手掛けてきました。
自動車生産での要求塗装品質はロボットでなければ実現できないところまで来ています。
自動車を生産している国内・海外の工場の塗装ラインでは、人に代わって多数の塗装ロボットが活躍しています。

  • 自動車外面塗装

    自動車外面塗装

  • 自動車内面塗装

    自動車内面塗装

  • 自動車下面塗装

    自動車下面塗装

  • 自動車バンパー塗装

    バンパー塗装

  • 部品塗装-携帯電話の部品 写真は株式会社安川電機より

    部品塗装

① 新規塗装システムの導入

ロボットを使用した塗装システムの塗装シュミレーション、ロボット周辺装置の設計、製作、艤装、組み立て及び現場への搬入据え付け、試運転からティーチング、メンテナンスまで一貫した対応ができます。そして日々進化する新塗装技術の対応も可能です。

② 手吹きガン塗装の自動化、ロボット化

現有設備、製品、塗装品質要求を基に、塗装機、塗装設備、搬送設備を統合した最適な塗装システムを提案します。提案に基づいた設計からティーチングを含め、生産立ち上げまでのフルターンキーで対応いたします。

手拭き塗装の様子

③ 現有塗装設備の診断と改善提案

現有塗装設備、自動塗装システム、塗装ロボットシステムを診断士、生産性向上、生産コスト低減、環境対応等について、現有設備の有効活用をベースに、お客様の立場で専門的な提案を行い、それに基づき短い納期と適正価格を実現いたします。

④ 塗装設備修理、改造及びメンテナンス

他社設備、システムを含めて各種修理・改造・メンテナンスなどのご要望にお応えいたします。

メンテナンスをしている様子

塗装ロボット関連技術紹介

身近な製品に必ず使われている技術である塗装ロボットシステムですが、あまり知られていない技術の一つです。より皆様の身近な技術となりますように、塗装ロボット関連技術をご紹介いたします。

① 塗装機(塗装ガン・ベル)

エアーガン⇒エアー静電ガン⇒ベル⇒メタリックベルまで機能、性能について多くの実績と経験を持っています。
ポイントは塗着効率の大幅向上とメタリック塗装品質実現です。

塗装機

② 塗料定吐出供給装置

定レギュレータ⇒エアオペレギュレータ⇒ギアーポンプ⇒マルチギアーポンプ⇒フラッシャブルギア-ポンプまで機能、性能について多くの実績と経験を持っています。ポイントは塗装膜厚均一性、塗料ロス低減です。

塗料定吐出供給装置

③ 塗料洗浄色替え装置

色替えバルブ、マニホールドブロック、トリガー・ゲートバルブユニット、洗浄バルブユニット、ダンプバルブユニットの機能、性能について多くの実績と経験を持っています。
ポイントは洗浄シンナーロス量と色替え時間です。

塗料洗浄色替装置

④ ボットシミュレーション

計画段階で被塗物のサイズと塗装量から塗装ブースの大きさ、被塗物搬送速度、ロボット配置を豊富な経験をもとにシミュレーションによって検討します。ポイントは計画案の検証と塗装品質実証ティーチングです。

塗装のシミュレーション

⑤ 水性塗装システム

近年、環境にやさしい塗装(VOC、CO2低減)として脚光を浴びている塗装システムです。
機器の選定、システム構築に多くのKNOW-HOWが存在します。
ポイントは塗装機の選定と実証テストです。

・水性塗料用塗装機の種類: 外部電極方式、塗料タンク方式、カートリッジ方式
・2液塗装システム: プレミックス方式 ギアーポンプ方式、 2液計量補給装置

⑥ ツール(ガン)チェンジャシステム

塗装ロボット1台で塗装機を持替えて異種塗料を塗装する。
ポイントは稼働中、ガン洗浄不要で塗料、シンナーロスがない
アネスト岩田(株)様 共同開発

ツールチェンジャー